大学院に進学して良かったこと

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具体的に何が良いのか

大学院進学って実際どうなのか”の記事において大学院進学をお勧めしましたが、実際にどんなメリットがあるのか紹介していきたいと思います。

大きく分けると私は以下の5つが挙げられると思います。

  1. 興味ある研究テーマを持てる
  2. 英語能力が否が応でも向上する
  3. 国際的な経験が積める
  4. 院生はモチベーション高い人が多い
  5. 就職時は無双できる

それでは順に紹介していきます。(あくまで個人的な見解ですので悪しからず)

興味ある研究テーマを持てる

これに関しては特に説明することも無いと思います。

そもそも大学院はテーマを持って研究成果を挙げる機関ですので、純粋に自身の興味ある分野において研究テーマを見つけて研究ができ、研究室や教授はそれを手助けしてくれます。
(と言いつつ、そのテーマを見つけるのが結構難しいんですけどね(笑))

社会人として仕事を始めてしまえば、このような機会は基本的には得難くなってしまいます。

その時間や環境を持つことが出来るのは大きなメリットと言えると思います。

英語能力が否が応でも向上する

研究テーマを見つける過程で必ず論文は読まなければなりません。

なぜならば、自身の研究テーマがどのような立ち位置で進められ、どのような貢献を行えるのかハッキリしなければその研究に意味がないからです。

では論文を読んでいこうということになるのですが、最先端の論文を漁ろうと思うと基本的に日本語の物で有用なやつは少ないです。
(日本語で論文を書いても評価してくれる人が少なすぎるので、わざわざ日本語で書かないのかな?)

どうしても英語の論文を読まなければならない状況になります。

そして、一つの論文だけを読んでも意見が偏ってしまうので、20,30,…と多くの論文に目を通していきます。

…当然英語にもある程度慣れてきます。

また、研究テーマ以外に大学院生は講義の単位を取得しなければなりません。

大学の教授が講義を実施してくれるのですが、教授も国際学会で発表する練習として全て英語で講義を進める方も多くいらっしゃいます。(資料も全て英語です。)

日本人教授は練習のために英語で、外国人教授は英語で…となりますので、英語の講義が半分くらいありました。

私は英語が苦手でTOEICで500点くらいしか取れませんでした。入学当初は英語ばかりで面をくらい、心配になりましたが、なんだかんだ半年くらいで慣れました。

国際的な経験が積める

そこそこ有名な大学院では各国から留学生が集まってきます。

私が所属していた研究室だけでも、中国・スーダン・ドイツなどから来ていました。

日本にはない習慣や考え方、ライフプランがあって話を聞いているだけでも面白いです。

また、日本に来たばかりの留学生は日本の銀行口座を持っていないので、その口座開設のアシストとして銀行受付と留学生の通訳をしてあげたり、賃貸やどうしても日本語で書かなければならない書類を作成してあげたり、研究以外でもかかわる場面は多いです。

中国人は日本語も話せる人が多いですが、それ以外の国から来た留学生は日本語がちょっとわかるor全く分からんの二択でした。

自分から四苦八苦拙い英語で話せば日本語があまり分からない留学生も、”Your English is very good.”みたいに笑いながら答えてくれます。
(日本人間で英語で話そうとするとちょっと抵抗感ありますが、留学生相手だと気兼ねなく英語で話せて良い練習になります。)

他にも国際学会に提出した論文が通った際には、開催地に行って発表しなければなりません。
国際学会ですのでもちろん発表は全て英語となります。

学会発表自体は緊張しますが、発表が終わればただの旅行に早変わりしますので、開催国をちょっとですが楽しむ時間を確保できます。

私は運が良いことに通った国際学会が、フィジーのリゾート地開催だったので研究室のお金でフィジーまで行くことが出来ました(笑)
(詳細はまた別の記事で紹介します。)

院生はモチベーション高い人が多い

学部生はなんとなく進学した人が多いと思いますのでモチベーションは人それぞれです。

一方、大学院に進学した人は目的を持っている人が多く、その行動力やモチベーションは高いです。
(少し話のテーマとして過去の話をすると、大抵なんかの大会で1位とってたり、表彰されてたり…みたいなエピソードが出てきます。私はそんなのないですけどね(笑))

他にも現在進行系でアプリ作ってたり、AtCoder(競技プログラミングコンペ)やKaggle(データ分析コンペ)で成績を残してる人がごろごろいます。

そんな環境にいれば自分もなんかやってみようと自然と思えてきます。

就職時は無双できる

そして最後のメリットは、就活で無双できます。

当たり前ですが、自身のテーマにおいては企業の人より最先端の知識を持っています
(企業は最先端の技術を研究するのではなく利益に変換できるように研究しているので)

そのため、学部生よりも圧倒的に自信をもって面接官に意見を言えます。

就活が始まるのは院1年の3月からですが、それまでの間で幾らでも話せるテーマができますので話すことに事欠かない状態になります。

学部生で就職時に話せることなんてない…なんて思っている人も大学院に進学すれば話のタネはいくらでも作れますので、就活が心配な人は院進学するのも手かと思います。

以上、5つが大学院に進学するメリットだと私は思います。

院進学のデメリット

ではここから院進学のデメリットについて一言…

めちゃくちゃ大変!

上記したように大学院生は少なくとも以下のタスクを同時にこなす必要があります。

  1. 自身で設定したテーマの研究
  2. 学会発表準備
  3. 単位の取得
  4. 就活

学部生のように3年までに単位を取って4年から就活、と期間を分けることはできません。

院2年の前期くらいまでは講義を受けないと卒業に必要な単位が集まらないためです。

そのため院1年の3月はあり得ないくらい忙しくなります。

実際に私は院1年の3月は以下を並行して進めていました。

  • 就活
  • 講義出席
  • テーマの研究
  • 国際学会へ向けた論文執筆(締め切り4月)
  • 研究のために必要なシミュレータの無料提供期間延長の交渉(ドイツに本社を持つ会社)
    *ドイツ人は英語でメール送ったんだからドイツ語じゃなくて英語で返信してくれ(笑)

午前中は研究or講義、午後から就活、夜に論文執筆とか意味不明なスケジュールになります。
同時に日本・ドイツ・フィジー間で別件のコンタクト取らないといけなかったりして、自分が何をしているのか分からなくなりそうでした(笑)

逆に言えば、この忙しささえ乗り切ればデメリットは特にないんじゃないかと思います。

同じ研究室の同期と協力して楽にできる部分もあるので、その辺はあまり心配しなくても良いかもです…大変なものは大変ですが。

これが院進学するためのデメリットになるかなと思いますが、メリットが圧倒的に大きいので大学院に興味ある方はぜひ行ってみてください。

一度社会人として会社に勤めた人でも、大学院に入る人は結構います。現に、中国人の留学生は自身の手取り額に不満があったから大学院に入ったと言っていました。年齢も28歳くらいでした。

20歳過ぎれば30歳だろうと、あまり誰も気にしないのでそこは心配しなくて良いと思います。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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