ギター初心者がYousicianの有料会員(年間1万円)を体験した感想

Game

フィンランドの会社が提供している
ゲーム感覚でギター演奏を練習できるアプリ「Yousician」。

私はギター初めたのとほぼ同時期に「Yousician」の有料会員になりました。
1年間体験(実際は総プレイ60時間程度)したので、
Yousicianに対して、初心者なりの感想を含めて紹介します。

有料版と無料版との違い

 無料版は演奏時間や難易度に制限がかかりますが、有料版は無制限で遊べます。

良いと感じたこと

徐々に難度を上げてくれる

 初心者でよくあることとして、自分の好きな曲が自分のレベルに合ってなくて全然弾けず挫折してしまうことがあると思いますが、Yousicianでは、徐々に難度を上げてくれるため、急なギャップを感じて挫折することは少なくなります。
  具体的には、徐々に速度早くなったり、リズムが複雑になるのに加え、左手の指の間隔が広がります。(人差し指から中指⇨人差し指から小指)

反復練習のサポートが充実している

Yousicianでは、本番モード(ミスが続くとゲームオーバー)と練習モードの2つモードで演奏を楽しむことができますが、中でも練習モードのサポート機能が充実していると思います。下記の2つ機能があることが初心者が練習しやすい優しい設計だと私は感じています。

練習したい範囲を絞ってリピート可能

 曲全体ではなく、一部箇所のみをリピートする機能があり、自分が苦手としている部分を集中的に練習できます。

速度調節が可能

 インテンポ(もとの曲の速さ)が100%表示されており、25〜125%までの速度調整が可能です。いきなりインテンポで演奏するのは困難ですし、出来もしないのに早いテンポで練習しても悪い癖がつくため、自分が確実にできるスピードで慣れて徐々にスピードアップする。

この当たり前なことに見えて、Yousicianを使わず自分で好きな曲を練習しようとすると、メトロノームを使用して、テンポに合わせて演奏することは可能ですが、曲自体を好きなテンポで流すのは容易ではありません。

TAB符が画面内を自動で流れてくれる

 日本ではリズムゲームとして「太鼓の達人」が馴染み深いと思いますが、そのゲームのギター版だと思って下さい。このゲームでは、画面内でTAB譜が横方向に流れてくるので、音符がバーに到達したタイミングに合わせて演奏することになります。

 自動で流れてくれる良さが最大限に発揮される場面としては、「音の長さ(4分音符、8分音符など)が視覚的な長さと連動していることです。このゲームは、邦楽が一曲もないことから日本人にとっては初めて聴く曲が大半だと思われます。その中で、初見・初聴の曲を演奏するとなると慣れるのに時間がかかります。しかし、音の長さが目で見てわかるので、初めての曲でもなんとなく分かります。
   また、休符のときは何も表示されていないため、感覚的にリズムを掴むことができます。私は音楽初心者なので楽譜で突然8分音符や16分音符が現れると動揺しますが、このゲームでは、そんな抵抗感は発生しません笑。

悪いと感じたこと

邦楽がないこと

 海外が提供しているゲームなので、当たり前のことですが、1曲も邦楽がありません。
ギターで演奏したい曲が海外の曲であれば、まだ好きな曲がある可能性がありますが、
日本人として邦楽好きの人の方が多いと思われるため、初めて聴く新しい曲が大半なため、
聴くことと、演奏することで慣れるのに時間がかかります。
「何度も演奏していくうちにその曲を好きになっていく」という気持ちでいないと、
抵抗感が強くなってしまいます。

 吹奏楽や管弦楽を経験された方であれば、コンクールで課題曲のような全く知らない曲を演奏していくうちに、その曲を好きになる感覚はあると思いますが、感覚としては似てると思います????。

音符が自動に流れることに慣れてしまう

 良い点として紹介していましたが、裏を返すと悪い点ともなります。

実際の演奏で、自分の好きな曲をギターで弾こうとしたときに、上の譜面もしくは電子譜面で演奏することが大半と思われます。その際には、このゲームのよう音符が自動で流れることはなく、自分の目で音符を追って演奏することなります。

このゲームだけでギター演奏を行う方であれば、ギャップを感じることはありませんが、
あくまでこのゲームは通過点であって、目標が「自分の好きな曲を弾けるようになる」ならば、
好きな曲を好きなだけ練習した方がよっぽど有意義な時間になると思います。

スマホでは画面が小さすぎて、快適に演奏できない

 IPadやパソコン程度の画面サイズでやるのがちょうどいいと思います。スマホでやろうとすると、音符が小さすぎて見にくいです。

ただしパソコンでやる場合は、マイクが備わっていないと外部機器として必要な場合もあるので注意が必要です。

Yousicianを経験して上手くなったのか?

 正直、上手くなったかどうか自覚がありません。
なぜなら(ハンマリング、プリング、スライドなどの)テクニックを習得できるものの、
実際に好きな曲を練習しようとすると、曲の流れを体得させるために1から作り上げる必要があるため、
実感があまり湧きません。

好きな曲を1、2ヶ月ずっと練習していた方が、挫折しやすいものの「弾けなかった」が「弾けるようなった」に変わるので達成感を感じやすいです。

有料会員になる価値はあったか?

 費用が高いのはおいといて、価値はあったと思います。
特に価値があったこととして、「自分が確実に弾けるまでゆっくりのスピードで丁寧に練習できる」機能が充実していたことだと思います。

「それは無料版でも使用できる機能じゃん」と言われればそれまでですが、
無料版では、時間制限があるためガッツリ練習することができません。
1日10分、15分といった小刻みに練習するのもいいですが、集中力が持続している間に練習をガッツリした方が習得が早く感じました。

有料会員が向いている人の特徴

 下記の特徴の人が向いていると感じました。

・反復練習が苦にならない人
・洋楽に抵抗がない人
・楽譜を読むのが苦手な人
・今後、楽譜を読む予定がない(機会が少ない)人
・身近にギターを教えてくれる人がいない人
・人から教わらずに自分のペースで練習したい人(今のご時世にはピッタリだと思います)

Yousicianの経験を今後の練習にどう取り入れるか

 私は今後Yousicianを使用して練習する予定はありませんが、下記内容を教訓に練習に取り組みたいと思います。

自分が確実に弾けるまでゆっくりのスピードで丁寧に練習
 慣れてきたらスピードを徐々に早める
・弾けないところは誤魔化さず、丁寧に反復練習する

練習してて思うのですが、仕事は「満点に拘らず70点をいかに早く効率的にとるか」と感じますが、
趣味である以上、「自己満足の範囲内でなるべく満点を目指す」ことに重きを置いてマイペースで取り組んでいきたいと感じております。


長文ですが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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