負の資産
前回の記事で資産について確認しましたが、嬉しくないことに資産には負の資産もありますので、そちらもまとめていこうと思います。
要は借金ですね。。。
その名も”奨学金”です。
今の日本では借りている方も結構多いのではないでしょうか?
ちなみに、日本学生支援機構が出している資料によりますと約半分の方が利用しているらしいですね。
確かに私が学生の頃に参加した奨学金の説明会に参加していた人数を思い出すとそれくらいの人は利用しているように思います。
以下が抜粋資料になります。(ちょっと古い資料で申し訳ないです。利用者割合がぱっと記載されているものがなかなか見つからなかったので。。。)
ちなみに令和2年度に新たに奨学金を借りた人、その中でも利子が付く第2種奨学金を借りた人は54万人らしい。。。
奨学金にも種類がありますので、あまり知らない人のためにまとめると以下のような感じです。
- 第1種奨学金
⇒利子がつかない奨学金。100万借りたら100万返せばOK - 第2種奨学金
⇒利子がつく奨学金。100万借りたら100万プラスアルファで利子を返済する必要あり(とはいえその利子は一般的に銀行が貸し付けているような利子と比べればめちゃくちゃ良心的) - 給付型奨学金
⇒返済不要の最強な奨学金。これは本当に優秀な学生が利用できる奨学金。(一定期間ごとに成果を発表しなければならないなどの制約があったりする)
ちなみに私は第1種奨学金と 第2種奨学金を併用して600万くらい借りています(悲)
実際の返済について
返済について考慮しなければならない点は1つ、利息についてです。
私の場合、第1種奨学金で260万と第2種奨学金で360万借りていますので、後者の360万がネックになるわけですね。
第1種奨学金
第2種奨学金
とはいえ、 第2種奨学金の利率は非常に低く、わずか0.27%です。
(借りた年によって利率は異なるので、自分の利率はスカラネットから確認をお願いします。)
実際の値に変換すると、月当たりの利率は 0.27/12 = 0.0225% ですので 3,600,000円 * 0.0225% = 810円 が毎月に支払っている額に相当します。
これを高いと見るか安いと見るかはその人次第だと思いますが、私はめちゃくちゃ安いと思っています。
なぜ安いと言い切れるのか、これには根拠があります。
毎月810円の追加分の支払いが必要ということは、奨学金の内いくらかを投資に回して配当金を受け取り、プラマイ0にできれば実質0円で借りられている状態に持っていけるわけです。
では実際にどれくらい投資すれば利率分をペイできるのか?
私は分かりやすくするために、以下ETFで利率分を回収しています。
配当率5%で毎月配当が出るため調整がしやすいからです。
実際に計算をすると、25.60$ * 110 =2,816$(約32万円)で毎月 8.65$(約1000円)をカバーできています。
つまり、360万のうち30万程を投資に回すだけで利率分は一切考えなくて良い状態にできます。
ここまで判明していれば、学生の時にもっと奨学金を借りまくっていたのに、と思わなくもない(笑)
もちろん、この戦略を適用できるのはそこそこの給料がもらえる会社に就職できることが前提の考えなのでリスクをはらんでいますが。。。
しかし、実際に計算して運用をしてみると分かってくることも多いです。
理論上計算して問題なさそうであれば、あとは現実にフィードバックして経過観察。想定通りであれば継続して、想定外であればやめればいいだけですので、とりあえずやってみることが非常に重要ですね。
既に一括返済できるだけの資産はありますが、上記計算と実際の運用から返すよりもこのまま運用した方が効率がいいことが分かっているのでゆっくりと月に2.6万円を返していくプランで行こうと思っています。
借金だからなんでもかんでも直ぐに返した方が良いというわけでもないようです。
(基本的にはすぐ返した方がいいですが。。。計算結果次第ですね)
ちなみに、私の兄は一括で奨学金をすでに返しきっているみたいです。借りている利率が私よりも高く、余分に払うが嫌だったらしいです。
↓兄が書いた記事です。興味があればぜひ。
奨学金364万円を繰上返還したら16万円分の利息がチャラになった
ほとんど同じ時期に借りているはずなのに利率が結構違って驚いた記憶があります。
そのため、奨学金だから運用した方が良いという結論に至るのではなく、実際に自分のケースで計算した結果に基づいて行動をとるように心がけてください。
以上、奨学金という名の負債を持っている方が多いと思いましたので記事とさせていただきました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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