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仮想通貨とは
まず初めにお金とは、何か?
一昔前まではお金といえば各国が提供している通貨しかありませんでした。ドルやユーロ、円、元などですね。
それぞれの通貨にどれだけの価値があるのか”信用”されることでお金の価値は決まります。
その信用と引き換えに物を交換しているだけですので、紙幣という媒体を通して信用のやり取りを行っていると考えることが出来ます。
では仮想通貨は?
本質的には紙幣と同じです。そのもの自体に価値はありません。多くの人がそれに対して価値を認めることで価値が付随します。
しかし、最近までは仮想通貨(最も有名なものはBitcoinですね)で買えるものが少ないにもかかわらず値段だけが一人歩きで上昇してしまっていました。
私自身、仮想通貨に対して懐疑的で一体みんなが何を信用して買っているのか意味不明でした…
が、2021年の5月に大暴落を引き起こし、その後にやっと各国が仮想通貨に対して有用性を見出して仮想通貨でサービスを享受できるようになってきました。
エルサルバドルでBitcoinが法定通貨になったのは有名です。
以下 tradingview.com より抜粋
ようやく信用が出来つつあり、信頼できそうな状況になってきたと思いましたので、ちょっと遊び心でマイニングをしてみようかなと思い立ったのが発端です。
マイニングって?
そもそもですが、マイニングとは何かを知るためには仮想通貨の仕組みを知る必要があります。
仮想通貨ではブロックチェーンと呼ばれる技術が用いられています。
ブロックチェーンについて詳しく知りたい人は、いくらでも解説記事がありますので以下のような記事を参照してみてください。
“ブロックチェーンとは?仕組みやメリット、企業の活用事例など基礎知識を解説”
https://trade-log.io/blog/369/
簡単に説明すると、ブロックチェーンとは細かな取引情報を一ブロックとして次の取引(ブロック)との関係性をチェーンのように紐づけていくことでデータのトレーサビリティと改ざんに対して効果的な管理方法です。
(大学院生の時に、このブロックチェーンを用いたサービスを新たに提案するレポートをまとめたのはいい経験でした。その時はコンサートのチケット管理に適用した場合をまとめた記憶があります。)
このチェーンのように情報をどんどん紐づけていく際に膨大な計算が必要になります。
(セキュリティ強化のために一回一回暗号化してからチェーンを構成するためです。)
その計算を分散してみんなで処理してあげましょう。そのためにあなたのPCの処理能力を貸してください、というのがマイニングの本質です。
ちょっと話がずれますが、市場の51%以上の処理能力を一機関が所持してしまうとどうなるでしょうか?
つまり、データの暗号化(一般的なユーザ)よりも複合化(悪意のあるユーザ)の速度が上回った場合、トレーサビリティがあるためにデータの改ざんが出来てしまいます。
他人が持っているBitcoinを自分の口座に移すことが出来てしまうわけですね。
Bitcoinでは市場が大きくなりすぎましたので、この心配はほとんどありませんが所謂アルトコインでは、市場が小さいためにこのようなセキュリティ上の危険性も考慮する必要はあります。
仮想通貨の法整備はまだまだされていないため、やりたい放題になってしまっている部分もあると思います。
—閑話休題—
話をマイニングをしてみようというテーマに戻しますが、その前に以下のデータを確認してほしいです。
以下 blockchain.com より抜粋
これはBitcoinのハッシュレートと呼ばれるものです。言い換えるとマイニングの活発さを示す指標となります。
現在、全盛期の約半分ほどしかハッシュレートがありません。
原因としては、中国でマイニングの規制があったためですね。
マイニングにより報酬を得る際に考慮しなくてはいけないのが、いったいどれだけの人(計算リソース)がその通貨に用いられているのかです。
既に多くの人がマイニングに参加している中に、一個人で参加しても大した報酬は得られません。企業勢のリソースは個人とは比べるのもおこがましいほど差があります。
しかし、マイニング市場の大部分を占めていた中国が規制されたのであれば話は別です。
上記グラフが示すように全体のリソースが減り、個人が提供できるリソースの価値が相対的に上がりました。
とはいえ、いったいどれだけの報酬が得られるのか?
疑問だったので、やってみました。
マイニング手法(MinerGate)
マイニングにも、ソロマイニング・プールマイニング・クラウドマイニングがあるみたいです。
それぞれ
- ソロマイニング
完全に個人でマイニングを実施するため報酬は全て自分のもの、しかしマイニングに成功しなければ報酬は0 - プールマイニング
みんなで協力してマイニングしましょう。報酬は貢献度を考慮した分配でどうっすか? - クラウドマイニング
マイニングするための環境はすべて企業が担当し、投資してくれた金額に応じて報酬を分配します。(詐欺が多いのでおすすめしない)
私はプールマイニングが一番無難っぽかったので、こちらでマイニングを実施することに。
では次に実際にどうやってマイニングするか。
今回はMinerGateを使用してみることにしました。マイニングするまでの手間がほとんどありません。(実際マイニングを実施するまでに10分もかかりませんでした。)
手順は以下の3つです。
- MinerGateのアカウントを作成
- MinerGateソフトをインストール
- マイニングする通貨を選択してLet’s マイニング
1.MinerGateのアカウントを作成
画像に示す通り、”Sign up”をクリックし、登録するメールアドレスとパスワードを入力&確認チェックボックスにチェックを入れて”Sigh up & Start mining”をクリックすれば完了!
(本人確認などもなく一瞬で終わります。)
2.MinerGateソフトをインストール
“Downloads”をクリックしてマイニングしたいPCにあったソフトをインストール。
windows7以降のOSがインストールしてあるPCであれば以下の”Download and Start Mining”をクリックしてダウンロードしたインストーラを用いてMinerGateをインストールすれば、環境構築は完了です。
簡単すぎ(笑)
3.マイニングする通貨を選択してLet’s マイニング
MinerGateを立ち上げて、マイニングしたい通貨をクリックすれば速攻でマイニングが開始されます。
CPUとGPUでそれぞれマイニングする項目を選べたり、CPUに関しては使用するコア数を変更できるみたいです。
何をマイニングすればよいか分からない場合は、以下の稲妻マークをクリックしてあげると効率的な通貨を推奨してくれます。
と言っても、ほとんどの場合XMR(Monero)を推奨されるみたい。
実際にマイニングできた仮想通貨に関しては、こちらのソフトではなくMinerGateのページで確認することが出来ます。
ちゃんと0.000021140155Moneroマイニングできてますね。
…ってよー分からんわ!
再びtradingview.com より抜粋
現在の価値は223.4ドルらしい。
つまり 223.4 x 0.000021140155 = 0.0047…ドル、 0.5円くらいか。
2時間くらい放置して0.5円でしたので、一日あたり約6円、年間2287円ですね。
電気代を考えるとマイナスな気がします><
一概に使用しているGPUがしょぼいのが良くないですね。
NVIDAI GeForce GTX 1660ではこれくらいのパフォーマンスみたいです。
(Gameは好きですが、FPSやらないのでこれくらいで十分だったのです…)
中国でGPUの値段が暴落しているので、性能がもっと良いやつを買ってみてもいいかもしれません。
何もチューニングしていないので、現状の環境でもいろいろパラメータをいじればもっとパフォーマンスを上げることはできるみたいですが、それはまた別の機会に試してみます。
マイニング中は排熱量がすごいことになりますので、熱がこもらないように気を付けましょう。
ちなみにマイニングした仮想通貨はCoincheckで交換することが出来ます。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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